Wednesday, June 27, 2012

vMotionがうまくいかない10の理由

今更感はありますが。。。。
vSphereでvMotionが出来ない理由をキリが良いので10個だけ挙げてみました。



1.移行元・先ESXの物理CPUメーカーが違う
AMD ESX ⇔Intel ESX 間のvMotionは当たり前ですが、天地がひっくり返っても出来ません。

2.移行元・先ESXの物理CPU世代が違う (同一メーカ間)
そのままでは出来ないですが、EVC (Enhanced vMotion Compatibility)という機能を利用すると移行できます。EVCはESX間のCPU機能の違いをマスクするVMwareの機能です。
どのレベルでマスクするかは、ベースラインを使います。
それぞれのCPUでどのベースラインを使うのか?使わなくても良いのか?を確認する場合は必ずここを見るべし。EVC Processor support

3.共有ストレージがない
正確にはiSCSI/SAS/FC/NFSというような共有ストレージ、または共有ボリュームを見せかけ上作成するソフトウェア(VSA)が存在することが前提となります。
つまりvMotion対象の仮想マシンはローカルディスクではなく、この共有ディスク上に存在しないとけません。

4.移行対象の仮想マシンがデバイスをマウントしている
移行先のESXからアクセスできないといけないので、ESX上の物理CD-ROMであったり、
vSphere Client側デバイスのCD-ROMをvMotion対象の仮想マシンにマウントしているとvMotion出来ません。

5.移行元・先の両方のvMotion用ネットワーク設定が正しくない
-両方のvMotion用のポートグループのラベル名が一致していない(大文字/小文字を区別する)
-"vMotionを有効にする"にチェックが入っていない
-VMKernelのIPアドレス、サブネット設定ミス
-物理結線などのミス

6.仮想マシンのスワップファイルが構成ファイルと違う場所にある

7.最大同時移行数を超えている
ESX4.1/5においては、1GigEで4同時、10GigEで8同時実行となります。
早く終わらせたい方は、jumboframeであったり

8.vSphere Clientからアクセスしている先がESXi
vCenter Server経由で操作をしないと、移行(vMotion)メニューの操作は出来ません。
9.そもそもライセンスがない
vSphereのライセンスの中で、もっとも安いEssential kitライセンスではvMotionは出来ません。(もちろん無償版のvSphere Hypervisorでも出来ません。)

10.NPIV絡みでうまくいかない
NPIVを有効にした仮想マシンの場合、RDMのファイルが構成ファイルと同じ場所にないといけないです。








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