Friday, July 3, 2015

Ravelloで遊んでみた。


さわってみたいなと思いながらも、1年放置してしまいました。
少しさわった感想をまとめてみました。

Ravello Systemsって? 
Palo Alto、2001年設立で、旧Qumranet (現Redhat)からRami Tamirさんがスピンアウトして作った会社です。。Qumranetって、あれですねKVMの源流でしたよね。直近では、Sequoia Capitalとか、Bessemer Venture Partners、Norwestなどの主要VCから、合計で5400万ドル調達しています。プロダクトは、AWSとGCP(Google Cloud Platform)を抽象化するプラットフォームの「Ravello HVX」を提供しています。簡単に言うと、「ESXiとかKVMなどのハイパーバイザーもAWS/GCP上で動かしちゃうぜ」という事です。


なんでAWS/GCP上でESXiとかが動くの?
こんか感じで、パブリッククラウドの1次ハイパーバイザー層の上にRavello HVXが2次(nested)ハイパーバイザーとしてのって、さらにこの上で3次(nested-nested)が動作する感じのようです。3次ハイパーバイザーの為に、Ravello HVXは、Intel VT / AMD-Vをエミュレーションしています。









●どうやってデプロイするの? 
〜シンプルなESXiクラスタを作ってみる〜
操作は全て、Ravelloの提供するSaaS型の管理コンソールから行います。
イメージとしては、こんな感じでしょうか。










まず、インストールに必要となるISOやVMDK、OVFをRavelloにアップロードします。
今回は、ESXiのメディアや、vCenter Server Windows版のOSのメディアやインストーラISOをアップロードしてみました。(なぜWindows版のvCenter Serverを使っているかは、vSphere6からvCenter Server Applianceのインストール方法が変わっていて、Ravello経由だと面倒くさそうと思ったので。。。)

注) インポートする形式として、OVAは対応していませんので、OVFTOOLなどを使ってコンバージョンをかける必要があります。
















アップロードが終わったら、Canvasから、仮想マシン(今回はESXiをインストールしたいので、Ravelloが用意しているEmpty ESXという仮想マシン)をドラッグ&ドロップして、アップロードしたインストールメディアをマウント、電源ON。


 コンソールは、しっかり作ってあって偉いです。
インストール時にファンクションキーが押せなくてイラついている諸兄にとっては嬉しいのではないでしょうか。














一通り必要なシステムをcanvasで描いたら、パブリッシュします。
このタイミングで、どちらのクラウドか、どのリージョンかを選択します。
基本的には本番利用は想定していない使用になっていますので、デフォルトではサーバの停止ポリシーを指定する仕様になっています。また、ライセンスが評価用だったからかも知れませんが、自分から、AWSやGCPのコンソールでどうなっているかは見えず、課金もRavello側のUIで一括で計算されていました。

注)日本のリージョンは選択出来ませんでした。今後に期待!



出来上がり。ひ孫の仮想マシン間のPingは問題なく通ってますし、vMotionも問題なく出来ました。また時間をみて、AWS上の仮想マシンをGCPへLong Distanceしたいと思います(笑)。
















出来上がった環境は、ライブラリにカタログとして登録しておくと便利ですね。














ネットワークは、同一リージョンであれば、フラットなL2に見えます。GWはravelloが提供してくれて、DNS、DHCPもRavelloが提供してくれますが、使っても使わなくてもいいです。
















●まとめ
急ぎでデモ環境を構築しないといけなかったり、検証環境のハードウェアが用意できなかったりすく事が日常茶飯事ですので、こういったケースでは面白いツールかなと。
アーキテクチャ上、性能は犠牲にしていますが、機能を見れればよいので気にしない。と。ともあれ、まださわりですので、日常的に利用して深堀してみていたいと思います。

ご興味のある方は、以下から2週間のフリートライアルが可能です。
https://www.ravellosystems.com/free-trial-description

コスト試算を始めにしたい方は、以下のカルキュレータがが便利です。
https://www.ravellosystems.com/pricing




Friday, November 28, 2014

OGNL expressions in vCO Presentation is supported.


vCO 5.5.2.1で、OGNL (Open-Graph Navigation Language)がサポートされました。(今までも使えてた気もしますが。。。)
Presentationはワークフローを実行した時の画面(ウィザード)を作り込む機能ですが、OGNL Expressionを使うと、柔軟にInput Parameter(人が入力した値を格納する変数)や戻ってきた値を操作できますね。
https://www.vmware.com/support/orchestrator/doc/vcenter-orchestrator-5521-release-notes.html

あとは、一つ前の5.5.2でIE8とIE9のブラウザサポートがなくなっていますので注意です。
ドキュメントには、Configuration Webという記載がありますが、Web Operatorに関しても同じですので注意しましょう。

Saturday, November 1, 2014

VMRC Standalone Console


初めてさわってみましたが、ライトで良いですね。
http://www.virtuallyghetto.com/2014/10/standalone-vmrc-vm-remote-console-re-introduced-in-vsphere-5-5-update-2b.html


必要な手順は、
●VMRC Standaloneのダウンロード
●インストール
●コマンドからVMRCクライアントを実行
 ●vmrc.exe vmrc://vCenter Server/?moid=コンソールを表示したい仮想マシンのmoid

他にも、MOBとAcuireCloneTicketからアクセスする方法があるようです。

Friday, September 12, 2014

vCenter Orchestrator 5.5.2


今回の目玉は、「Dynamic Types」というプラグインが正式サポートになっています。
永遠のβか?と思ってましたが、ついにという感じです。
vCOはサードパーティーシステムに対するプラグインをインストールすることで、それぞれのシステムに対する個別実装を可能な限り抽象化するプラグインアーキテクチャをとりますが、このDyamic Typesとはこのプラグインを作る(定義する)プラグインという位置づけです。もうここまでくるとクラス設計の世界ですね。。。
https://www.vmware.com/support/pubs/orchestrator_pubs.html

変な人が多いので有名なvCOチームでもDynamic Typesを使って、Twitterと連動する実装例を挙げています。ここでは、Plugin Generator Packageというツール(実際にはvCOのワークフロー)を実行することで、インタラクティブにTwitterのmentionをvCO側に表示させるようにしています。ファンタスティック!クール!とか言っているのが聞こえてきそうですが、Twitter APIを使って戻ってくるJSONが何であるかを理解していないとこれ以上でもこれ以下でもありませんね。想定しない戻りだったら結局カスタムパーサが必要ですしね。

暇になったら、「バルス」ってつぶやいたら、オンプレの仮想マシンを昇天させるプラグインでも作ってみようかなって思います。


Wednesday, June 4, 2014

Wavemaker Integration for vCO

WaveMakerはコードレスでWEBアプリを開発できるというのが売りのツールですが、同じくコードレスとうたっているvCOと奇跡のコラボレーションが実現しています。
https://labs.vmware.com/flings/wavemaker-integration-for-vcenter-orchestrator

設定の流れは、

  • JDK6をインストール (僕の環境では、JDK7だとWaveMakerがうまく動かなかった)
  • WaveMakerのインストール
  • gitにあるWaveMaker Integration for vCOのソースをとってくる
  • mvn clean install
    • そのままだと十中八九ビルドでぼこぼここけるので、POM.xmlとJavaのソースを編集する
  • こんな感じ

mvm clean install[INFO] ------------------------------------------------------------------------
[INFO] Reactor Summary:
[INFO]
[INFO] vCO WM ............................................. SUCCESS [  0.259 s]
[INFO] o11n-rest-client-stubs ............................. SUCCESS [  1.653 s]
[INFO] o11n-rest-client-services .......................... SUCCESS [  1.184 s]
[INFO] vCO WM :: Partner Service .......................... SUCCESS [  0.025 s]
[INFO] vCO WM :: Partner Service :: Runtime ............... SUCCESS [ 52.010 s]
[INFO] vCO WM :: Partner Service :: Tools ................. SUCCESS 2.001 s]
[INFO] vCO WM :: Wavemaker ................................ SUCCESS 0.022 s]
[INFO] vCO WM :: Wavemaker :: Projects .................... SUCCESS 0.677 s]
[INFO] vCO WM :: Wavemaker :: Services :: Zip ............. SUCCESS [ 22.960 s]
[INFO] vCO WM :: Wavemaker :: Widgets :: Zip .............. SUCCESS 0.110 s]
[INFO] vCO WM :: Wavemaker :: Projects :: Zip ............. SUCCESS 4.609 s]
[INFO] vCO WM :: Package :: Dist Zip ...................... SUCCESS 0.905 s]
[INFO] ------------------------------------------------------------------------
[INFO] BUILD SUCCESS
[INFO] ------------------------------------------------------------------------
[INFO] Total time: 01:26 min
[INFO] Finished at: 2014-06-06T03:43:52+09:00
[INFO] Final Memory: 16M/73M
[INFO] ------------------------------------------------------------------------

  • vCO.zipというファイルができあがるので、WaveMakerのGUIのパートナーサービスからインポートする
  • Wavemakerのウィジェットにはこんな感じで登録されます


Thursday, February 20, 2014

VCDX alphaですか

すごいですね。John arrasjidさん。ある意味ナイトのような称号でしょうね。
4年まえ位ですかね、彼の開催するVCDX Defenceのboot campに参加した事がありますが、途中でぬけたくなるくらいhighly intractiveな会でした。
今となってはオーランドでの良い思いでですが。

http://blogs.vmware.com/education/2014/02/vcdx_alpha_vmware_partner_exchange_2014.html


Thursday, February 13, 2014

VSAN Technical Resources

要らないとは思いますが、VSAN関連のおもしろURLの紹介です。

●VSANをネストしてたいVM Guy(変態)たちのために



●これはありますね。VCが仮想化されている場合、VSAを使う場合にはどうしてもbootstrapが必要になりますもんね



●VSAN環境のモニタリングツール「VSAN Observer」